所見が大変そう…速く書くコツを知りたい。
少しでもラクして所見を書き上げたい…効率よく書ける方法はないかな?
こんなお悩みを解決します。
- 所見を書いていく流れ
- 保護者に伝わる所見を速く書くコツ
- 所見文章のパターン化のおすすめ
- 元小学校教員→専業主婦
- 2校の公立小学校に勤務
(正規採用) - 所見は、毎学期に40人×3項目
(総合・道徳・学校生活)
最近は、所見の項目の見直しや廃止が進んでいる自治体もあります。
しかし、まだ多くの自治体では所見が残っています。
所見は、根拠となる資料を探したり、放課後や休日を使ってコツコツ書きためたり、とても大変な仕事です。
少しでもラクしたい、早く終わらせたい、でも伝わる文章にしないといけない…大変すぎると思っていました。
私はこれまで、多くの時間を所見に使っていました。
40人×1項目=4時間
これを3項目分…
小学校教員1年目の2学期、同僚が所見の書き方のコツを教えてくれました。
すると、40人×1項目=2時間以内に書けるようになりました。
さらに、これまで書いてきた所見より、保護者の方に伝わる文章になっていると、管理職にも褒められました。
今回は、保護者の方に伝わる所見を、ラクして速く書くコツを紹介します。
【小学校の通知表】所見を書いていく流れ
所見を書いていく流れを頭に入れていきます。
- 勤務校の所見ルールを確認する
- 過去の所見や教材付録の文例を集める(←最重要)
- 子どもの様子や評価に合う所見を探す
- アレンジorコピーして所見を書く
その①:勤務校の所見ルールを確認する
1番はじめに、勤務校の所見のルールを確認しておきます。
- 文字数はいくつか
- 敬体(です・ます)か常体(だ・である)のどちらで書くのか
- 「できた」「できるようになりました」など、微妙なニュアンスの違いはどうすべきか
- 単元名を入れてもいいのか(入れる場合は「」の中に表記するのか)
管理職や所見の担当の教員、同じ学年の同僚と、初めに確認しておきます。
確認しておくと修正の回数が、激減します!
その②:過去の所見や教材付録の文例を集める
過去の所見と教材付録の文例を、できるだけ多くの集めます。
たくさんあつめるほど、マネして書ける材料が増えていきます!
- 過去の所見の集め方
今担任している学年を、去年担任していた教員に声をかけ、所見の文章をもらいます。
※現在3年生の担任であれば、去年3年生を担任していた教員
可能であれば、一昨年前の教員にも声をかけます。
所見の文章に悩んでいて、〇〇先生の文章を見本にしたいです。データをもらってもいいでしょうか。
と、お願いします。
パソコン上で扱えるデータでもらえるとラッキーです。
- 教材付録の文例の集め方
教材として買っているテスト会社の付録に所見の文例集や、所見の自動作成ツールが入っている場合があります。
テスト付録のCDや会社からダウンロードする場合が多いです。
集めたデータは、同じ学年の同僚と共有しておくと良いです。
過去の所見や教材付録の文例が手に入らない場合は、所見用の本を1冊購入しておくことをオススメします。
その③:子どもの様子や評価に合う所見を探す
この段階で、クラスの子ども達の様子に合う所見や文例を探す作業をします。
集めた所見や文例を見ていくと、子ども達の様子や評価の記録に合うものが見つかります。
- 〇〇さんの様子と、過去の所見文章が、ピッタリ!
- 〇〇くんの評価に、過去の所見文章の表現が使える!
所見や文例を印刷して、それにメモを書きこんでいました。パソコンのデータ上でもできます。
その④:アレンジorコピーして所見を書く
集めた過去の所見や文例の文章をアレンジしたり、コピーしたりして、所見を書いていきます。
過去の所見文章は、管理職が目を通し保護者に配布されている文章なので、安心して使えます。
安心といっても、修正がかかることもあります…
3~5人分の所見を書いたら、同じ学年の同僚や管理職にも見てもらいます。
全員分書いた後に、大量に修正がかかるより、早いうちに修正をかけておく方が、後がラクになります!
【保護者に伝わる所見】速く書くコツ2つ
\保護者に伝わる所見を速く書くコツ/
- 過去の所見や教材付録の文例をコピーorアレンジして所見を書く
→速い!考えぬかれた文章なので伝わる! - 所見文章をパターン化する
→構成に悩まないので速い!
所見を0から作るのは、とても大変です。
しかし、「0→100にする」ことは難しいですが、「70→100にする」ことは簡単です。
すでに70あるものをコピーしたりアレンジしたり、修正するだけです。
効率がいいです!
保護者に伝わる所見を速く書くためのは、事前準備の過去の所見や教材付録の文例をたくさん集めておくことが重要です。
【所見文章のパターン化】おすすめはコレ!
所見文章をパターン化しておくと、文章構成で悩む時間がなくなり、より速く書き上げることができます。
所見は、1人1人に配るので、全員が同じパターンの文章構成で問題ありません。
おすすめのパターンを紹介します。
具体→抽象→Ⅰ(アイ)メッセージの順に書く
坂本良晶(さる@小学校教師)さんの所見のフレームが分かりやすいです。
私も同僚も、さる先生のパターンをマネして所見を書いていました。
文字数に制限があったり、Ⅰ(アイ)メッセージを入れないという所見ルールがある学校の場合は、Ⅰ(アイ)メッセージを削ります。
まとめ:小学校の所見は、過去の所見と教材の付録をフル活用して書く
今回は、保護者に伝わる所見をラクして、速く書くコツをご紹介しました。
所見を0から自分の力だけで書くことは、とても大変です。
0から自分で書かなくても、誰かのマネをしても、悪いことではありません。
無理せず、マネできるところはして、仕事を速く終わらせることも大切です。
所見に書ききれなかったことは、直接子どもや保護者に伝えれば大丈夫です!