勤務校が遠いから、引っ越しが必要…赴任旅費ってもらえるのかな?
赴任旅費がもらえる条件や注意点があれば、知っておきたい。
こんなお悩みを解決します。
- 赴任旅費とは
- 赴任旅費がもらえる条件や時期
- 赴任旅費に関する注意点
配属先の学校が決まったら、引っ越しが必要かどうか判断します。
引っ越しが必要となれば、赴任旅費がもらえる可能性があります。
しかし、引っ越しするからと言って、全員が赴任旅費をもらえるわけではありません。
今回は、赴任旅費とは何なのか、どんな場合に赴任旅費がもらえるのか、気をつけておくべきことは何かを解説します。
あの書類がないから、赴任旅費の支給額が少なくなった~なんてことが、普通にあります。
- 元小学校教員→専業主婦
- 2校の公立小学校に勤務
- 県をまたいだ引っ越しで、赴任旅費をもっらた経験あり
(350㎞の自家用車引っ越しで、約16万円)
教員がもらえる赴任旅費とは?
赴任旅費とは、内示が出て、その内示のために、遠方に引越しをしなければならない場合に支給されるものです。
- 内示に関係のない時期に引っ越した場合
- 結婚した・1人暮らしがしたいなどの個人的な理由の場合
引っ越したら必ずもらえるわけではありません。
赴任旅費は、以下の4つをまとめた言い方です。
- 移転料
- 職員移転料
- 扶養親族移転料
- 着後手当
ネットで検索したり、教育委員会に問い合わせて聞いてみましょう。
①:移転料
引っ越し業者に支払った料金に対して支給されるものです。
移動距離や扶養家族の有無などによって、最大支給額が変動します。
引っ越し料金は、高額になることが多いので助かります!
②:職員移転料
旧住所から新住所まで、職員本人が移動するのにかかった旅費に対して支給されるものです。
鉄道・船・航空・車などの交通費
③:扶養親族移転料
旧住所から新住所まで、職員の扶養親族が移動するのにかかった旅費に対して支給されるものです
家族で引っ越す場合には、上乗せされるということです。
④:着後手当
賃貸を借りる場合の敷金や仲介手数料に対して支給されるものです。
着後手当までもらえるので、嬉しい!
【解説】赴任旅費がもらえる条件や時期は?
赴任旅費が支給される条件
- 「内示」「人事異動発表」の後の移転である
- 赴任にともなう移転と認められるもの
- 内示後、1ヵ月以内の移転であること
※地方自治体による
早すぎる引っ越しは、赴任旅費支給の対象外になってしまいます。
赴任にともなう移転と認められものかどうかは、個人では判断が難しいです。
教育委員会や勤務校の事務の先生に、問い合わせて確認しましょう。
地域によっては、移転の時期も条件に入っている場合もあります。
- 内示後、1ヵ月以内の移転に限る
- 5月いっぱいまでの移転に限る
- 内示前の移転は、対象外
赴任旅費が支給される時期
赴任旅費が支給される時期は、提出書類の準備や事務手続きのスピードによります。
支給されるまでに、最低2~3ヵ月はかかります。
私は、内示後の3月末に引っ越して、7月頭に振り込まれていました。
赴任旅費に関する注意点
赴任旅費をもれなくもらうためには、注意しておくポイントがあります。
- 賃貸のや引っ越しの契約日や、旅費の発生日が、内示または人事異動発表日よりも後であること
- 職員本人名義の領収書にしておくこと
- 便利屋・個人事業主ではなく、引っ越し業者にお願いすること
- 住民票の住所を変更する日に気をつけること
どれも、見落とし厳禁なポイントです。
内示または人事異動発表日よりも前に移動してしまうと、赴任旅費は1円も出ません。
※子どもの転入学などの事情がある場合は、別対応になる可能性あり
必ず、内示または人事異動発表日よりも後に行動しましょう。
そして、移転に関わるすべての料金は、必ず職員名義の領収書を残します。
また、引っ越しは、必ず、引っ越し業者にお願いをしましょう。
(赴任旅費の中の移転料は、引っ越し業者【運送業の許可を取得している者】への支払いに対して支給されるものだから)
勤務校を管轄している自治体によっては、住民票の住所で、旧住所から新住所への移転を確認する場合があります。新住所への変更日が、内示または人事異動発表日よりも前にならないように気をつけましょう。
【まとめ】引っ越しは内示後に!赴任旅費は、教育委員会や事務に要確認をする!
今回は、教員の赴任旅費について解説しました。
赴任旅費の条件や注意点を知っていれば、しっかりともらえます。逆に言うと、知らないと、損してしまう可能性があります。
引っ越しの時には、赴任旅費のことも忘れずに!
教員の異動は、毎年のことではなく、5年~10年単位であります。赴任旅費がもらえるチャンスは数少なく、忘れてしまうこともあります。また、新規採用の場合は、何もわからず引っ越してしまったというケースも多いです。
「赴任旅費でるかも…」と少しでも思ったら、勤務校を管轄する教育委員会や事務に、必ず問い合わせましょう。
住宅手当については、教員の住宅手当【完全ガイド】家賃補助を解説|いつから、いくら支給されるの?の記事をご覧ください↓
今回は、以上です。
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