教員の年休って何日あるのか知りたい。くり越しもできるみたいだけど、よくわからない…
年休って、なかなか使えないイメージがある…年休をとるコツってあるのかな?
こんなお悩み解決します。
- 日数とくり越しのしくみ
【初任者・2年目以降】 - とり方と理由
- 計算方法
- 年休を上手にとるコツ
- 年休をとる時に、気をつけるポイント
- 元小学校教員→専業主婦
- 2校の公立小学校に勤務
(正規採用) - 初任の時は、年休をうまく使えず…ほぼ全てくり越すことに
- 2年目以降は、年休を積極的に消費
年休は、年次有給休暇という、給料が発生する休暇です。
※以下、年休と言います。
年休は、労働者の疲れの回復や、仕事へのエネルギーを貯めることを目的した休暇制度であり、労働者の権利でもあります。
体のメンテナンスや気分をリフレッシュするために使います。
権利ではありますが、子どもが学校にいる時間に年休をとることは、とても難しいです。
難しいとは言いつつ、使わないともったいないほどの権利です。
「年休を知る」と、仕事とプライベートのバランスをよりよいものにできます。
早く知っておけば、損することもないです!
今回は、小学校教員の年休を解説します。
実は…年休は1年で更新され、使い切れなかった日数は、くり越されたり、自然消滅したりします。
教員の年休日数とくり越しのしくみ=初任と2年目以降のちがい=
通常年休は、1月1日~12月31日の期間で計算されます。
つまり、1月1日に毎年更新されます。
4月1日から3月31日の計算ではないところが、ミソです。
1月1日に年休が更新されるため、初任と2年目以降の教員では年休の日数に差ができます。
厳密に言えば、初任の4月~12月と初任の1月以降で、年休の日数にちがいが生まれます。
(4月から12月)
(初任の1月以降)
初任の教員は、4月から12月までに、15日の年休をとることが可能です。
初任は、4月から勤務するので、その年の1月~3月分の年休分が少なくなっています。
年が明けて、初任の1月からは、20日+αの年休をとることが可能です。
(+αは昨年使い切れなかった年休の日数)
毎年のくり越し分が増えていくと、くり越せずに自然消滅していく年休が発生します。
年休は、積極的にとった方が良い!
【理由は不要】教員の年休のとり方
- 休暇簿に、年休をとる日や時間を記入し、印鑑をおす。
- 休暇簿を管理職に提出する。
理由を書いたり、伝えたりする必要はない。
「この日に、年休をもらいます」と伝えるだけ!
あらかじめ年休をとる日が決まっているものは、1週間~3日前には休暇簿に記入して、提出しておきます。
急な用事や体調不良の場合は、電話連絡で伝えるだけでも年休をとることができます。
夜中に胃腸炎を発症し、翌日の朝から3日間年休をもらったことがあります。電話連絡でOKでした。
休暇簿を書くことができない状況の時は、後日出勤した時に記入して提出すれば大丈夫です。
【実は簡単】年休の計算方法とくり越しの例
年休の計算方法
年休は、1時間単位もしくは1日単位で計算されます。
1時間未満は切り上げられます。
- 1時間休む→1時間年休をとる
- 1時間30分休む→2時間年休をとる
- 2時間20分休む→3時間年休をとる
また、1日分の年休は7時間45分とされています。
つまり、7時間45分の年休を使うと、1日として換算されます。
年休のくり越しの例
- 年休は、1月1日~12月31日で更新される
- 1月1日を迎えると新しく20日追加される
- 12月31日までに使い切れなかった年休は、最大20日を翌年にくり越せる
3年目のたろう先生を例にします。
【たろう先生の2022年の年休は?】
▶2021年1月1日~12月31日の間に、20日+8日(2020年に使いきれなかった分)の年休を持っていた。
▶2021年の年休は28日あり、そのうち17日を使った。
▶使いきれなかった11日分の年休が、2022年にくり越される。
▶2022年の年休【20日】と、2021年の使いきれなかった年休【11日】を合算。
▶2022年1月1日~12月31日に使える年休は、【31日】となる。
年休は、使いきれないと、数年であっという間に増えていきます。
くり越せるのは嬉しいけれど、40日を超える場合は自然消滅…もったいないです。
【知って得する】教員が、年休を上手にとるコツ
年休を上手にとるコツは、2つあります。
- 平日は、放課後にコツコツ1時間単位の年休を使う
- 長期休暇中は、積極的に1時間単位・1日単位の年休を使う
とれる時に年休をとっても、20日分の年休を使い切るのは、なかなか難しいです。
特に用事がなくても、年休をとって家に帰る日があってもOKです。
1時時間という短い時間でも、休みをとると、心も体も休まります。
私は、放課後に1時間~2時間年休をとって、歯医者に行ったり、飲み会のために早く帰ったりしていました。
【教員の年休】年休をとる時に気をつけるポイント
年休をとる時には、何らかの理由があるはずです。
理由は、大きく2つに分かれます。
急にとる年休の理由は、誰にでも突然起こる可能性があります。
自分の代わりに、急遽サポートに入ってくれた同僚には、感謝をしっかり伝えます。
計画的にとる年休の場合には、気をつけるポイントが3つあります。
- 自分が抜けても、できるだけ迷惑がかからない時間帯を考える
→子どもが下校した放課後や、会議、研修のない時
- 自分の授業やクラスをあけないといけない場合は、自習計画を丁寧にたてる
→自分のかわりに入ってもらう教員の負担を減らす
- 3日~1週間前には、同僚の教員に伝えておく
→日時や対応方法、自習計画など
子どもが学校にいる平日でも、下校後や最後の授業後なら比較的簡単に年休がとれます。
まとめ:教員の年休は、1年間で20日+前年の使いきれなかった日数。1時間単位から、積極的に使うのがおすすめ。
今回は、小学校教員の年休を解説しました。
教員は、年休をとりづらいのが現状です。
しかし、自分のための時間、休みを確保する方法やコツを知っておくことは大切です。
休まず働くこと、長時間働くことが、すごいことではないと思います。
仕事とプライぺートのバランスが、自分の人生を豊かにします。
年間20日ある年休を有効に、積極的に活用してみてください。
今回は、以上です。
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