係活動と当番活動って、何がちがうの?
新学期の係決めに向けて、どんな係があるのか知りたい。
こんなお悩みを解決します。
- 係活動と当番活動のちがい
- 係活動の種類「定番と+α」22種類
- 係活動を決定してく流れの例
- 元小学校教員→専業主婦
- 2校の公立小学校に勤務
- 38個の係活動にチャレンジし、成功&失敗の経験あり
学級運営をしていく上で、係活動は、「子どもの自主性や協力して、やりきる力」につながる大切な活動です。
しかし、新任の時は、慣れないことばかりで、「係活動のことを考える時間がなかった」こんな状況になることもあります。
特に、新任の時の、1学期が始まるまでの期間は、時計がくるったのか⁉と思うほどの早さで過ぎていきます。
新しい学年、学期を余裕をもってスタートできるように、今回は、小学校の「係活動と当番活動のちがい」「係の種類」を解説します。
【小学校】係活動と当番活動のちがい
係活動と当番活動は、一緒のように思えますが、ちがうものです。
それぞれを、簡単にご紹介します。
学級での生活を向上させたり、発展させたりするような活動のこと。
わかりやすく言うと、「なくてもいいけれど、あれば学級が楽しくなるような自主的な活動」
学級がスムーズに運営できるように、しなければならない活動のこと。
わかりやすく言うと、「学級のために、みんなで分担して、やらなければならない活動」
係活動と当番活動は、このように定義されています。
つまり…定義上、レク係は係活動で、体育係や黒板係は、当番活動に入るということです。
しかし実際のところ、係活動といいながら、その中に当番活動も入っている場合が多いです。
もちろん、区別して係と当番を決めている教員もいます。
子ども達の様子を見て、きりのいい時期から、係活動の内容を変えることはできます。
係活動の種類「定番の係」と「+αの係」
小学校でよくある 「定番の係」と「+αの係」 をご紹介します。
定番の係活動
多くの子ども達が、よく知っている定番の係です。
当番活動と考えられるものには、▲の印をつけています。
- 黒板係▲
授業後の黒板を消す - 窓・電気係▲
窓の開け閉め、電気をつけたり消したりする - 配り係▲
配りものをする - 図書係▲
図書室の開け閉めをする、先頭を歩き連れていく - 体育係▲
準備体操をしたり、用具の準備を手伝ったりする - お手伝い係▲
先生の手伝いや、他の係がピンチの時に手伝いをする - 時間割係▲
毎日の時間割を掲示する - こんだて係
給食のこんだてを紹介する - 手紙係▲
学校から配布される手紙を取りに行く - 理科・図工・音楽係(専科の場合)▲
専科の先生に、準備物や授業場所を確認する - 誕生日係
みんなの誕生日をお祝いする係
+αの係活動
子ども達や学級の様子を見て、+αの係をする場合もあります。
+αの係は、係活動の定義にそったものが多いです。
- 植物の育てる、かざる係
- 生き物を育てる、紹介する係
- レク係
- 読み聞かせ係
- 新聞係
- 漫画係
- お笑い係
- 歌係
- イラスト係
- クイズ係
- アンケート係
調べると、他にもまだあります。
係活動を決定していく流れ
子ども達それぞれ、どの係になるのか決定していく流れの例をご紹介します。
同じ学年の先生と、前の学年の先生にリサーチします。
前の学年でやっていた係は、子ども達も慣れていて、取り組みやすいです。
黒板に書いたり、プリントに印刷したり、分かりやすく発表します。
係の活動内容も紹介します。
発表してすぐ決める場合は、1分ぐらいしかとりません。第3希望まで考えておくように言うことが多いです。
全員の気持ちを考えたうえで、最後にひとこと伝えます。
全員が思い通りの係になれることがないので…
係を決める過程で見つけた、子ども達のいい所、素敵だなと感じたことを伝えます。
黒板を写真に撮ったり、子どもにメモを取ってもらったりしておきます。
どの係をしていたのか、成績表に記入する場合があります。
誰がどの係になるのか、決め方で悩んでいる方は、以下の記事をご覧ください。
まとめ:小学校の係活動は、当番活動がまざっていることが多い。子ども達の様子を見ながら臨機応変に対応しよう!
今回は、小学校の「係活動と当番活動のちがい」「係の種類」を解説しました。
係活動は、 子ども達が 自分の学級のためにできることを考え、取り組んでいくものです。
しかし、当番活動を係活動として行っている学級は多いです。
悪いということではなく、定義通りの係活動をするのは、エネルギーが必要です。私も、当番活動を係活動として行っていました。
自分にムリのない範囲で、色々な活動にチャレンジしてみてください。
今回は、以上です。
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